金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

それをきいてどうする?


わたしの武術の師匠N先生の話。
手技でも武術でもやらないとなったらやらない。
よく治療を頼んでもやらないからと断られている人とのやり取りを見ていると断られた側は
「何故ですか?」と決まったように聞く。

すると先生は「それ聞いてどうすんだ?」という。
そうすると大概相手は黙ったままでした。
「じゃあいいじゃないか。」で終わりです。

爾来、このやりとりから説明する義務のあるものと必ずしもそうでないものは区別したいと思うようになりました。
霊的な相談なんかはこれで断っている。
「いたしておりません。」
「なぜやらないんです?」
「それを聞かれてどうなさるのですか?」
でおしまいです。

無論説明はできるけど、しないことは変わらないから。
ましてや説得には一切応じないので初めからそういった方がいいと思っています。
良くごねられると不承不承折れる人がいるけどあれは絶対に良くないね。
あとでうまくいかず「だからいやだといったんだ。」などと言ってもみっともないだけです。受けた以上はそれは卑怯というもの。
一度やらないといったものはやらないでいいと思う。

N先生は何でもそういう風。セールスの電話でも「あ?いらね。」で電話切っておしまい。
以前畳のセールスの電話があった。

これも同じでした。
私が笑って「先生、もう少し言いようが・・・」といったら「おめえ、日本間がないのに畳はいらねえだろう。そんなの長々と説明して断る必要ななんか無い。向こうだって無駄な電話ンかしていたかないだろう。」と言われて。なるほどと思いました。

断るには「いらない」から始めましょう。
「理由は言う必要はない」でいいのです。まあ、いい方はもっと柔らかくていいと思うけど。
下手に適当な理由を言うと理由がクリアされればオーケーととられかねない。