金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

お気の毒ですが


都合でいかれる日はいつといつだけ。
時間も正確には何時と言われてもそれは無理で行かれない。
でもってこれこれこういうわけだから、これこれこいいう霊を取ってほしいという手紙が来た。
初めは私が30年前に住職していた寺に手紙が来たらしく、そこのご住職からどうしたら…と言ってきたので。
「その人は退任して今はいないとだけ書いておいてください。こっちにきてもどうせ断るから私のことは一切教えないでいいです」と言ったのですが、どういうわけかそのあと探し当ててうちまで来た
来るもの構わずはねつけていますからそういうのは最近はだいぶ減ったと思っていたら・・・

な、なんと!もう30年も前のテレビに霊関係の番組で出ていた私の事を知ったらしい。そんな大昔の番組を何で知ったんだか知らないけど・・・
色々条件つけてくるけど返信用の封筒と切手が同封されていたので、そこはまあ、まじめな方とは思うが・・・

・・というわけで簡単にもう一切そういうのはやっていないとだけ返信した。
まことにお気の毒ですが。
でも相談内容訊くとますますやる気になれない。

それにしてもよく探したもんだ。ネットとか一切やらない方らしいですが・・・
以前も霊問題を助けると思ってどうかやって下さいといわれたが、助けたくてもそういう人の認識では到底助からない。大体みんな同じ認識です。
だからやらない。
どういう認識かというと一方的で独断と偏見に満ちている。
私は癌だからさあ手術しろ!みたいの。前提は自分ですべて決めつけている。狐とか、先祖とか、別れた彼女の恨みの念とか。会社の同僚の生き霊とか・・・・
別に決定的な理由のない思い込みがほとんど。それを固く信じている。
こういうのは情にほだされて手を付けても結果は知れているからね、あくまで「絶対にやらない」という姿勢でいかないといけません。
「インスタントトラブルの素」です。

「そうだ。そうだ。」といって気やすめで、いわばプラセーボ的にやってやればいいんではないかという人もいますが、そういういい加減は飯縄様や眷属たちにこっぴく叱られます。(私はそれもありじゃないのかなと思うけど、断じてならぬ!というんです。)
なぜなら、それはあきらかな妄語だという。
その妄語でお布施をもらうのは偸盗つまり「貴様は盗人である」とまで言います。
そういうところは下級の眷属でもこと霊に関してはこっぴどく罵ってくる。
だから、たとえ無慈悲、ひとでなしといわれてもやれないものはやれない。

無慈悲でケッコウ。貴方の頼みを聞かないのはヒトデナシなんですか?
いやいやおおいに望むところです。