金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

未来を選択する摩利支天


刀八毘沙門天金盤秘法という次第があります。
天地二盤を作って算木を措いては除いていくという不思議な祈祷。
こういうの盤法という。
私の知る鎮宅霊符法も一種の盤法です。
その刀八毘沙門天の盤法では毘沙門天以外の神仏の真言も唱える。
目的別で。
沙汰というのは現代でいう裁判。
摩利支天があてられている。

昨日、蒼龍院さんと話ついでに出た沙汰の祈祷の話。
難儀な裁判で裁判官がどうも向こうの方を持つ。
それで祈願したら裁判官が変わってしまったらしい。
もう一つは誹謗中傷、日ごろから勤め先に嫌がらせの投書する。
祈願したら警察が突き止めギュっという目にあわしたと聞いた。
普通そんなのあまり動かないのだけどね。

摩利支天は験を出すのはやたら早い。次が荼吉尼天、体験的にそう思う。
摩利支天の一印法などやると混雑していても30分しないうち車がガラガラになる。
飯縄山の行き帰りは混むといつもする。大体私と同乗する人はこのことを知っていて驚く。

でもねえ、当の私自身がこれって車の絶対量が減るわけないから変だ変だ。あるわけないと思っていたら、

飯縄様から「いろいろな未来がある。この術の要は未来の選択だ。車が予定通り進むという未来を選択すればいい。」といわれた。
なるほどね。つまり原理から言えば空間の次元を移動しているわけだ。
さっき混雑していた空間と今スイスイ行くのは別な空間に移行したことになる。
「でも極、稀に法が効かないこともあるんですけど・・・」というと「そういう時は未来の選択肢がどれもすべて混雑以外ない時だ。」なんだそうです。

裁判の行方が変わるのも空間が変わるからかな。
でももっともこれは皆、民事訴訟の話。あるいは刑事でも被害者の側。
自分が犯罪をして訴えられている被告じゃ話は別だ。
それを帳消しにする虫のいい御加護はないだろう。
それじゃ犯罪者の天国になる。