金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

自分らしく生きるのは大変

ボヘミアンラプソディー
イギリスのロック全盛時代のグループ「クイーン」
そのボーカリストだったフレディ・マーキュリーの半生を描いた作品
ボヘミアンラプソディーはそのクイーンの代表的な曲です。
昨日その映画を見ました。

私の高校生時代は普通の若者のように音楽にも熱狂せず、ひたすら宇宙を動かしているみえない「なにか」を求めていたので当時はほとんど関心はなかったのですが、妹や周囲にロックファンが結構いて、いろいろ自然と耳にしました。他にもエアロスミスだのローリングストーンズだのと学友に人気があった。

音楽と言えば私自身が聞いていたのは中村とうよう先生のインド音楽やハワイのチャント。アイヌの歌謡などマニアックなものばかり。
民俗音楽を、学んだ古関裕而先生の曲は神秘的で好きでしたね。

しかし、よく考えれば音楽の魔力に、もう少し気がつくべきでしたね。
凄い力がある。

さて映画ですが、フレディ・マーキュリー、ジョン・ディーコン、ブライアン・メイロジャー・テイラー
名前くらいは今でも憶えていますが。俳優さんもそれぞれ似ていた。特にジョンは似ていると思った・・。

よく自分らしく生きるといいよいうようなメッセージを心理カウンセリングなんかでしてるけど、フレディ・マーキュリーは自分らしく生きようとした典型的人物でしょうね。
だからバンドの仲間を捨てて単独契約に踏み切り、彼女を捨ててゲイとしての自分を選んだ。最終的に世の中が彼を讃えたが彼自身はどうだったんだろう。
最後まで狂おしく何かを求めながら死んだのではないだろうか。
それで幸せになったかどうかは誰にもわからないけど…すさまじい短い人生を鮮烈に生きた。
「自分らしさ」よく言われる言葉ですが
世の中には自分らしくなんか生きられない人もいれば自分らしくしか生きられない人もいます。
彼は自分らしく生きたために自分も周囲も容赦なくひきずり回した。
それを思うと「自分らしく生きる」って簡単な言葉ではないね。

余談ですがフレディの家はザンジバルの出身でアメリカでは数少ないゾロアスター教だそうです。
彼は死んで家ではゾロアスター教風にお葬式がされたようです。
おおいなるアフラ・マズダのもとで御魂やすからんことを・・・