金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

音楽の力

昨日は午前中にご祈願すましてから、午後からかねてより友人に頼んで取ってもらったフジコ・ヘミングさんのピアノソロリサイタルに参りました。八王子です。
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凄い人の波
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映画「フジコヘミングの時間」を見てから、この人のピアノ是非一回聞いてみたいと思いました。それまではピアノはおろか楽器演奏なんかほとんど聞かない。

フジコヘミングさんは日系人のノルウェー籍ではじめは国籍すらなく欧州を徘徊する身の上だったそうです、60際代に初めて世間の注目を浴びて花開き一躍、世界規模の有名人に成った。
音楽家なのに一時は貧乏で厳冬に暖房もできず、ついに片耳の聴覚まで失ったそうです。ご家族やパートナーはなくずっと、一人で生きてる。
すさまじい人生です。でも犬や猫が大好きで、今はなんか現地のゲイの若いカップルが少しお世話しているらしい。
世界中におうちがある。京都にもあるそうです。

ヘミングさんのピアノを聞いているうち、「ああ、ついぞこの年までこんな機会を持ったことはなかったな…」と思った。
若いころからなにかしらに突き動かされていた私は何時も急ぎ生きてきた。
それはきっとどこかに潜んでいる何かとてつもない人生の秘密の宝箱みたいなものを探す旅でした。
そんなことばかりで音楽にはあまり関心を払わなかった。

きらいなのではなく、音楽をじっくり聞く時間は今まで時間の無駄だと思っていたからかもしれない。スポーツ観戦もそう。
なんと!オリンピックもろくに見ない。見るのは格闘技だけでした。自分が武術してたから何がどう役に立つのかという関心。
役に立つことしかしない。こういうと勤勉そうですが実は非常に怠け者だからこそそう思ったんだと思う。
つくづくつまらない人間ですよね。

それでいて自分を振り返るとこれといって世間に優れたことはなんにもできてやしない。
えらく効率悪く生きてきたんだね。
愚かなことだなあ・・・こうやってただ素晴らしい音楽を聴いているうち、ハンドルは無意識層に渡され脳を休めて別なシステムが働きだす。
あらゆる面でこれは大事なこと。夜寝るのと同じくらい必要です。
これが偉大な音楽の力なんだと思う。
そんなことも気づかず極めてデリカシーのない唯物論的な生き方で生きてきてしまった。

この間「ボヘミアンラプソディ」の映画でもそう感じた。
そんな誰もが知っている当たり前のことにも気が付かずうかうかと生きてきた。いまさらながらつくづくバカだよね。
これ大事なことです。
少し生き方考えないと。

最近はこの冬から朝の水浴びもやめました。
今までは冬になれば足はバリバリに笑み割れて肉が見え、背中はあかぎれになり、風邪で熱があろうが何だろうが40年間そうやってきた。だけど血圧の上からもあまり良くないそうです・・・今までは夜中でも信者さんからの緊急事態だと起きて水浴びてから壇にあがった。
でも、そろそろ体もそうだし、自分の心にもやさしくしないといけませんな。

今回、同行した友人も教師なのですが65歳まで嘱託で行こうなんて考えずにもう来年あたり辞めようかなと思うと言っていた。

来年からは私も少ばかりしスローライフで行きます。
ヘミングさんのピアノリサイタルは来年六月も行きます。