金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

怨念の戦いは潜水艦の戦い

久しぶりの五体加持。
「あつい!熱いっ!」
お加持して慈救呪唱えだしたらそう言いだした。
先ほどから膝が踊っている。
この人、実は体調不良で私も知るある先生に占ってもらったら呪詛や怨念があるとのことでこのたびのお加持となりました。

然しかたことでも口を切る(しゃべる)のはあまりないことです。
言葉が通じるなら便利です。
「二度と来てはならぬ!」と苦しむ霊に厳命して数珠で抜き取りました。
お加持されてる本人には狐に見えたらしいけど、これは人の念がそういう形態で受信されただけ。
動物霊ではない。それはお加持されている人の作るイメージです。

この人、知人とちょっとしたトラブルがあったという。それから体調が大きく崩れだしたとのこと。

実は結果的にはこれはトラブル相手当人ではなくその人の奥さんの念だったらしい。
この奥さんかなりサイキックなんですね。たぶん。
無論奥さんが亭主の仇だからと壇を築いて呪詛調伏の祈祷なんかしたわけじゃないでしょう。
無意識レベルでトラブルを拾って無意識レベルで生霊を出している。

霊能者のダメな奴はそれをそのまま見分けもつかず話してしまうから実際意識して呪っているという話になってしまう。
お騒がせバカ霊能者の典型です。要らぬ騒動になる。

実はそういうことって多いんですね。
無論、まんがいち当の奥さんにこのこと問い詰めても「え、なんのこと?」となります。
無意識レベルの事ですから。


こういう無意識下の戦いが実際の霊的トラブルの七割か八割ですね。
だから怨念の戦いなんてのはいわば潜水艦同士の戦いです。
水上の艦隊決戦とかじゃない。
ましてや、大見栄きって調伏してやるなんてのはシロウトさんの場合は意識下に入らないから実際には何も霊的な禍いにならない。
場合によっては恫喝にはなりうるでしょうけど・・・