金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

キタキツネの親子


今年も成人式がありましたね。
毎年のことですがあいかわらず式場で暴れたりして「まだまだこのとおり、自分の尻も拭けない幼稚な鼻たれのガキでございます」とお披露目してるような名前だけの新成人もいるようです。
情けないね。

キツネやタヌキはある年齢になると子供を縄張りから追い出す。
噛みついたりして追いかけるので、子供たちは親が気が変になったと思うのだがどうにもならないから逃げて、それを機に独り立ちする。
これが彼らの成人式。

人間にははっきりとしたそういう時期がないので、いつまでもずるずるベッタリの依存的親子関係もある。
決然と野生動物のようになんらかのめり張り付けるのがいい。
特に男の子はそう。母親と男の子はいつまでも一緒にいては使い物にならない人間になりかねない。

まえにキタキツネのそういうドキュメンタリー見ていたら、追い出して何年かたってから、かっての娘の狐と一緒の穴にいる母狐がいました。
おばあちゃんになって娘の子育て手伝っているんだね。
追い出しても親子は親子。一人前になったうえで必要とあれば助けもする。
でも一人目になる詰めの部分は自分しかできないね。
親は何もできない。
そこはキツネでもよく知っている。
人間も見習いたい。