拙寺はちょっとした里山の中です。
大寒でも燈火に昆虫は来ます。これは玄関の燈火に来たフユエダシャクという蛾の一種。すべて枯れきったような真冬にしか見ない蛾です。

なかには気持ち悪いと思う人のいるかも・・・
私は違います。
こうした小さな生命が身を切る厳しい寒さの中でしっかり生きているのを見ると限りなく勇気づけられます。
ミミズでもダンゴムシでもそうです。
「どっこいおいらは生きている!」
その昔、明恵高弁上人は水に虫が落ちておるのを霊覚で悟って弟子に救わせたといいます。大きな同悲の心を持つ慕わしいお方です。
皆、命の仲間です。私も彼らとともに生きます。