金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

お詫びとこれからの話


最近、ご祈願のお方が増えて有難い限りですが、忙しさに体がいま一つで追いつかず、御札の配送ミスやそのほか、頭も混乱していろいろご迷惑もお掛けすることもあります。
謹んでお詫び申し上げます。まことにあいすみません。

思うに量的に多分、限界点なのでしょう。もう一人でできる範囲ではなくなっているのかもしれません。
色々お手伝いの方に事務的にアルバイトしていただいていますが私が直接見ないとわからないことも多い状況です。
また拝むのはあくまで私一人です。
その私も生身ですので今のところ体に鞭打ってしておりますが長期の病気にならないともかぎりません。幸いいまのところは息災でさせて頂いておりますが・・・
誰か専従の人でもいない限りこの問題は容易に解決できそうにありません。(専従の人も養成に時間はかかります)
とはいえ、うちのような寺に入り働くということは将来そのような祈祷行者をこころざさない者には、いてもなにもメリットはありません。
一般のお仕事のスキルには全くならないので、こしかけではただの時間の無駄、人生の無駄になるというほかありません、

まあそのようなわけで、とりあえず当分一人でしていく状況に変わりはなさそうですので、対策として星祭などの特殊祭礼のいくつかを残して個別の案件はすべて講員のみに限定するか、その講員もそのうち、紹介のない新しい方はお断りしようかな・・・とも考えています。
もう即座にどうにかするつもりはないのですが、そう遠い話でもありません。


祈願も忙しいときや手に合わないものはお弟子さんのお寺に頼むようお願いもしていますが、いずれは理想的には他にも当院に拝む人が欲しいと考えています。

その場合には当院の行者であっても私以外の人には拝んでほしくない!などという方は困ります。
それは個人崇拝であって本尊に対する崇敬ではない。いわば筋違いの信仰でしょう。
その際にはそういう方は離れるのもべつに仕方ないと思っています。
分かり切ったことですからいまさら説得も止めもしません。
信仰の中心は行者でなくあくまで本尊ですから。

このため日ごろから私に対する個人的な崇拝のような誤った考えや思い込みを持つことは極力排除しています。そういう感情を持たれることも甚だ迷惑であり、少しも嬉しいなどとは思いません。
既に長く在籍しながらいささかもそういうことが理解できず、御祈祷も魔法かなにかのように思っている方には今年から講員更新の案内を打ち切らせていただいた方もあります。
私はただの神仏と皆さんの仲介者であり特異な力など一切ない凡俗の徒に過ぎません。
行者は決して本尊より前にしゃしゃり出てはならぬというのがわが師の教えでした。

ただし、残念ながら当分そういうお手伝いの祈祷者のいる状況にはならないと思いますけどね。あるいは死ぬまでかも。(笑)