金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

根拠のない自信はそれでも正しいかも。


どういう場面だか20代くらいの頃、なんかの集まりだか覚えてないけど少し年かさの女性から「あなたって普段から自分に自信ないでしょ。・・・だからダメなんだよねえ。」といわれた。
まあ、そこで出た何かの私の発言から直感的にそう思ったのだろう。
でも、ろくに知らない人からそんな失礼なことを言われる覚えはないのでカチンときた。
「自信って、経験も何もないことに自信はあるわけないでしょ!あなたは未経験なことでもあるんですか?自信が?」ときくと
「・・・・勿論、あるけど」と言ってきた。
「フウン。自信と思いあがりの違いって一体どこにあるんだろうね。むつかしいね。」
といったらすごい目でにらまれた。

でも今考えてみるとこの女性の方が「自信」というものの把握は正しいと言えよう。
自信は「自分を信じる心」。経験やキャリアではない。
そういうのがなくても自分を信じるという。
だから自信って非常に不合理なものなんですね。根拠があれば自信じゃない。確信でしょ。
まあ。だから悪く言うと迷信みたいなものだが、イワシの頭もなんとやらでそれで何とかなることは多い。
少なくとも、「やったことないし、もう一体どうしたらいいんだ!」と騒ぐより「まあ・・・何とかなるでしょ」というほうがなんとかなる。
そんなもののようだ。

会社なんかで難しい注文つけておいてから、やおら「おい、お前、自信はあるのか!?」とか言ってくる上司もいるようですが「あります。」というと「経験があるのか?」と聞く人。
それを言うなら聞く順序が逆だわな。
こういう人になかには「経験はありませんが・・・」というと「なに。ふざけるな!」とか怒る人らしいいるけど
それなら、まず経験者からさがしなよといいたい。