金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

入講が本当に必要ですか?

宗教家というものはともあれ自己の宗教に入信すれば喜ぶと思う方もいるでしょうが私は少々考えが違います。(へそが曲がっているので 笑)

ある方から入講希望のメールを頂きましたが、現在ヒンドゥーの女神を一生の守り神と信じご信仰されているというので、それはそれだけでなさったほうが方がよく、当院の信仰は必要ないのではないかとお返ししました。
以下は私の答え

ヒンドゥーヒンドゥーですので仏教とは少々考えは違うと思います。
○○さまはその上、拙寺には何をお求めでしょうか?
講員までならないで今のまま超宗教でランダムに拝んでいた方が○○さまは気楽ではないですか?
信仰はいくつもいりません。私は本人が良ければそれでいいのだと思います。ヒンドゥーと仏教を比べてどうこう言う気はないですしね。一生かけてお参りする存在がすでにあるなら、それを信仰すればいいのであえて拙寺にお求めになることは何もないと思い ますがいかがですか。」


以下はそれに対していただいたメールです

『昨日は丁寧なご返信を頂きましてありがとうございました。拙いながらも自問自答した結果をお答えさせて頂きます。
私が准胝観音様の独部法を学びたいと思いましたのは、もうお察しかとも存じますがヒンドゥー教ドゥルガー女神の化身を信奉している為です。ヒンドゥーの神々を礼拝し始めてまだ日が浅いのですが毎日のことですので自然と私の信仰の中心となっております。しかし幼い頃より慣れ親しんだ仏教に対しての憧れや、日本人として馴染み深い宗教と感覚的に離れることの不安から仏尊として礼拝できないかとの考えに至りました。
でもそれは今いらして頂いているヒンドゥーの神々、また仏教に対し大変失礼なことであったと反省しております。

お話し致しましたとおり国内でもいくつかお参りさせて頂いております寺社仏閣もございます。こちらにも礼を欠くことでした。

なぜ金翅鳥院様にお願いしたかと申しますと、先の通り准胝観音様を在家信者の修行にお勧めしていらっしゃること、羽田先生が密教の行者様であられること、また猫がお好きなことが理由です。

自問自答するに当たり先生のブログを読み返していた折、1/4(金)「宗教は皆一緒?」の記事を発見致しました。私も昨今のスピリチュアル的思想に無意識ですが感化されていたようです。宇宙観の違い・神に対する考え方の違いに思い至らず、お恥ずかしい限りです。
ヒンドゥー教の考え方や教えについても、ただ不安な気持ちを宥めるために礼拝しておりましたので詳しくは理解していないのです。神々に恥ずかしくないよう少しずつですが学んでいきたいと存じます。また同じように好きな仏教の学びも深めたいです。

思えば両親が亡くなる前からいつも不安で心許なく、所在なく、拠り所を求めておりました。○○歳になりました今でもそれは変わらずに苦しく、さらに自分を信じられない為にせっかくご縁のあった神仏を信頼しきれていないことに気づきました。情けなく、申し訳ないことです。
まずはご縁を頂いた神仏を大切に礼拝し、自分の中に揺らぎのない核を作っていきたいと思います。

この度は私の非常に失礼な便りにお返事を頂き心より御礼申し上げます。思いがけず自分自身や信仰を見つめるきっかけを頂きました。
お忙しい中、お時間を頂戴してしまい心苦しい限りです。申し訳ございませんでした。。
先生のブログを毎日の楽しみにしております。
いつか星祭のような行事の折にお伺いできますと嬉しゅうございます。
今後も羽田先生と猫ちゃん達、動物さん達がお健やかでありますよう心よりお祈り申し上げます。
長文失礼致します。
ありがとうございました。』

私のメール
ドゥルガー女神が准胝尊の元型かどうかは一つの仮説に過ぎず、定説ではないです。
他に有力な仮説が出されていないのでそのように思われるのだと思います。
また歓喜天のルーツは間違いなくガネーシャですが聖天信仰とガネーシャ信仰は別です。
別であればする必要があるのか否か?同じであるとならもっとする必要性があるかないかが問われます。
ドゥルガー女神への信仰を高めたいならあくまでドゥルガーとして礼拝するほかないと思います。入講の取りやめは懸命なご判断です。」

この方は聡明な方だと思います。
ただご利益ほしさに闇雲に入講したいという方とはわけが違います。
よきご判断です。

追伸
『お忙しい中ご返信頂きましてありがとうございます。 
ルーツと信仰の違いのお話しはとても分かりやすく腑に落ちました。私には宗教そのものへの理解が欠けていました。今後学び、深めていきたいことを見つけられ嬉しいです。
この度の先生とのお話しの中で自身の信仰に対する姿勢が変化してまいりました。自己変革への努力を怠らず、学び、ご縁のあった神仏を大切に礼拝したいと存じます。
羽田先生、この度は見ず知らずの私の為に真摯にお答え下さりありがとうございました。とても嬉しかったです。
日々、努力してまいります。』