金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ワニの文化


この間来ていただいた術者の方について風狐さんから
「これは面白きものが来たのう。あれはワニだ。玉依姫豊玉姫の末ぞ。
ワニは八方の海のものをくろうて大きくなるのだ。大いなる海の大遠呂智ぞ、」といわれた。

確かに日本神話には豊玉姫が八尋鰐となって皇祖を産み奉った話があります。
元はおそらくワニのトーテムを持つ南方アジアの民族だったのかもしれませんが・・・・。
この鰐はサメではない。爬虫類のワニです。
霊狐さんは「海の大遠呂智なるぞ」といわれる。

そう言えばこの方が大事にしている八幡大神の相殿のヒメガミは調べたところしばしば玉依姫もしくは豊玉姫もあてられるのだそうです。
日本神話では玉依姫の末は皇室ですが、そうではなくこうしたトーテムの方々が九州に上陸して独自の文化を作った。
術者の方は「洞の文化」とご自分の伝承を言いますが、高千穂の峰の天の安河原は全く「洞」です。
新羅から来たスサノオの乱暴に驚いて天照大神がこもられたのも「洞」です。
ご本人はご自分のお役目を伝統にのっとり「麒麟」と称する。これはおそらく四神獣の中央を意味するのでしょう。

でも霊狐さんは「ワニ」だという。ま、見方の違いでしかないと思いますが。
霊狐風に言うなら「洞の文化」は「ワニの文化」なんでしょう。