金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

身密


密教では身口意を大事にする。というよりもこの三密があってこそ密教というのです。
口に真言を唱え、意に観想を凝らし、身に印を結ぶ。
これがなくてはならない。

今日は身密の話。
実はこの身密。実は周囲の環境ごと身密と考えてこそき機能するんですね。
要するに空間といいかえた方がわかるかも。
だから周囲の空間は全て身密。
もっと言えば今いる宇宙は即身密です。
それに気づくのが阿字観のような密教瞑想の世界なんですね。
印相を結ぶのはその象徴です。
だからいくら気張って結んでも印に根本的な力があるのではない。
印は読んでそのまんま「しるし」です。
印相ばかりが身密ではない。この5,6尺の体のみが身密ではない。
今この空間全てが身密。そう考えてこそはじめて空間に影響できるんです。

際限などない。なぜ自分のイメージを肉体に限定して閉じ込めるのでしょう。
それじゃダメです。