金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

霊障の話

基本的にうちでは「霊ににのられているんです。なんとかして。」とかいう話は「そういうのはやっていません。」でおしまいです。

客観的にお化けが出るのを複数の人が見ているとか、物理的に怪異が起こるなどの現象は別にして自分の体感だけを主訴としているものはやらないんです。
何故ですかと聞かれますが・・・何故ならそういう人は私のいうことにまず耳を傾けないからです。

第一、何故霊だと決めるのか?根拠は?
もうそこからして私は疑いの目で見ます。
此処を耳をかたむけられればまず治る解決のいとぐちですが・・・なかなか。
結果的にいうと多くの場合は慢性的なあるいはにわかに起きた別な悩みがあってそれが昂じて精神変調をきたしているケースのがほとんどです。

たとえば自分に狐がついているというなら、そのついている狐の姿が見えるのか?声が聞こえますか?あなたはキツネに何からうらまれるようなことしたのか?そういうとこから追及していきます。
そうでないと本当の原因はわからない。
本当の原因がわからないと治らない。
当たり前のことです。

例え霊に実際強烈に影響されているにしても勝手に霊が人に乗り移ることなどできません。
そんなことが可能なら日本中霊問題だらけでしょう。違いますか?
霊は我々の意識のほうが呼びこまなければはいれません。

無論。故意にそんな馬鹿なこと望む人はないのですが、おそれや不安や他が原因でなくこれは霊であってほしい!という欲求から知らずしらずそうなります。
霊障なら霊障でどうしてそうなったのだろう?というところがわからないといけません。
実際に霊障と縁を切るには自分の意識が変わらないと無理です。
ただ乗り移られた!さあ、追い払え!で気合掛けたり、錫杖など振りかざすショック療法だけでは根本的に拉致など飽かないのがほとんどです。
本人の意識が変わる以外の根本解決はないのです。

その経験から私のお加持はそこはある種の工夫していますが、そにしてもまずご本人が変わろうとしないと駄目ですね。