金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ちょこっと龍の話

最近は竜の本、色々出ている。ちょっとひとこと。
概ね、潜在意識の作り出した存在としての龍とかの観念上の龍の扱いが多い。
昔で言えば式神みたいなもの。まあ、本としてはそれも面白いのでケチつける気は全然ないです。
意識に形を与えて使う。
こういうのも小技としてはかなりいいんですが・・・ただし、これは本当の龍ではない。

まあ、何が本当かは人も依るけど、観念の龍は本物の龍のモデリングです。
で、本物は自然霊としての龍です。

眷属霊の中でも系統が違う。こいつはダイレクトには言うことは聞きません。第一人間とはまるで違う。
だから狐や夜叉のようにはいかない。
龍にも龍の言葉というかそんなものはあるのでしょうけど・・・
大体龍は人間と関係なく暮らしてる。気持ち95パーセント以上そうです。
龍と人間の仲立ちができるのは龍王とか龍神というクラスのみ。
つまり天神のクラスにまで登って初めてそうなる。

狐霊界なんかは人間の稲荷信仰をもとに出てきたものだと思う。
だから狐と言っても自然霊もあれば、もともとは人だった存在もいるので実態は色々です。
言葉を理解するものも多い。狐の霊界というのはもともと稲荷信仰をもとに形成されたものなので信仰として機能しやすい。

だけど竜はずっとずっと古い存在。もともと人間とは関係なく生きている。勿論宗教とも。
龍とコンタクトとれるのは龍神系の寺社へ行くのが一番。
弁財天とか、玉依姫とか、清瀧権現三輪山八大竜王、諏訪社とか、そういうところに行く。そこの本尊や祭神を仲介とする。
龍自体は自然の清らかなところには結構いますが私たちには関係なく生きていますから、たとえ認識できて呼びかけても無反応です。
しつこくして怒らせたりすると手加減なしで来ますから注意しましょう。(笑)
向こうからは来ません。無意識に怒らすことしてしまった場合は別ですが。


天竜は喜ぶと気象現象を示します。
これは我々にメッセージではなく、虹や雲にその喜びが現れるというだけ。
でも本尊や祭神を通じてそういうことはおきてきます。
意図的ではなくても良いメッセージであることには変わりません。

地竜はそういうのあんまりない。ただどういうわけか財宝と縁づくのは地竜のほうですね。
地竜と仲良く良くなりたいなら宇賀神様を信仰するのがいいですね。
海龍(水龍)系統はほとんど漁業と航海で祀られて来ていますが、人と人の縁を結ぶ龍神でもあります。