金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ちょこっと龍の話2


天竜の代表格は法華経に出てくる八大さん。
法華経の八大さん拝むなら答えは天候・気象に出る。
法華の八大さんは龍の中でも礼拝対象としては最上級ですから我々の意思もそこはまるまる通じます。
まあ、天台の十界互具論で言えば菩薩中の畜類というレベル。
ベースは菩薩ですね。

皆さん、詳しい人は天部じゃないの?っていうけど拝まれる天部は全て菩薩レベルです。菩薩中の天なのです。境涯だけの実類天ではない。

清浄を好みますので毒々しい貪瞋痴熾盛の祈願は嫌います。
そういう志のない退転懈怠は嫌う。罰までは当たらないけど完全無視されます。
聖天さんみたいに低次元から始めるというのはない。

何より心を清浄にして真心で向かわないといけない。
大きな公益的な心で拝む志のある祈りは喜ぶ。
答えは天候に現れる。
祈願に行くなら晴天の日がいいね。雨でも歓迎されると拝む間だけ雲が切れたりする。

霊感的に見える人には出てくる時はおおむね、神様スタイルのようです。ダイレクトに龍の姿ではほとんど出てこない。
八大さんですから、八人いるわけですが全員でなくメンバーは必ずしも八人ではなくバラバラで出てくる。三人だけとか。
看板だけ貸してる感じの霊場もある。八大さんの。
八大グループ。
だけど八大という以上は根が通じているからそれでも心配はないですね。

八大さんは関西に多いけど日当たりのいい霊場にいってください。

谷あいで廃れちゃってるところなんかはもう八大さんがいなくなってるところもある。
誰も来ないし、もうここは引き上げたって感じ。
代わりにろくでもないものがいることもあるから、そういうところはあんまりいかない方がいい。

八大さんは透明な青空のようなお心で拝んでくださいね。
そういう神様ですから。
向こうはこっちに合わせません。それは龍族は全て基本はそうです。
こちらが八大さんにに合わせるんです。

龍趣というのは慳吝・貪欲の業報と仏典では言う。
だから八大さんみたいな存在は逆にそこを嫌うんです。ただの我欲だけの執着を嫌う。

次回は馬頭観音八大竜王について話そうかな。