金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ちょこっと龍の話3

天竜系の法華八大竜王に比べて、馬頭観音や摩利支天の眷属である八大さんはどちらかという地竜系です。密教系の八大さんです。

メンバーは被っていますが・・・
馬頭観音拝むとまず最初に来るのが彼らと師匠は語っていたそうです。これは弟子仲間から聞いた。

地竜系なので気象にはあまり左右されない。
法華の八大竜王とちがって単独信仰は日本ではないけど、インドでは八大竜王と言えばこちらの方がメインらしい。
法華の八大竜王のグループなんてほとんど誰も知らないようです。

筆頭のアナンダ龍王は、良く難陀龍王と表記されていますが本来、別な竜王
ビシュヌがベッドにして寝ているシェーシャナーガ(無窮の蛇)と同じだと言う。
まあ、でも難陀龍王として考えると、和修吉、徳釈迦の三名は法華と同じメンバーですね。
うちにはよく羯固多竜王が来るようです。私には見えないけど、霊能のある人に言わすと首に三本線の模様のある竜王が来ているという。
これはこの龍王の特徴とされているものです。

有名なクリカ龍つまり倶利伽羅龍王もこのメンバー。
クリカラは黒いという意味に取られていますがインドでは赤くて額に三日月と三股鉾の模様がある。つまりシヴァ系統の龍王なんでしょうね。

法華のグループに比べて彼らはかなり荒々しい。
強烈な力を持ち即効で働いてくれますが、馬頭観音などを介さないと基本にはうまくコンタクトはできません。
馬頭観音儀軌には供養法はある。

倶利伽羅の場合はお不動さんでも勿論いいと思いますね。
特に馬頭さんでしている「猫の行方不明の祈祷」は直に動いてくださるのはほとんどこの龍たちとその一党のようです。
羯固多も倶利伽羅も火を襲れず寄ってくる。

私は水天と八大竜王だけど押原寺の伊矢野先生は火生三昧は倶利伽羅らしい。私も両方習いましたが今は八大だけ。
倶利伽羅の方が火と同化するので法としては上のクラスですね。
なので本当に火生三昧!
私のは火消三昧というべきか

法華系統が水と空ならこちらは土と火の龍王たちかも知れません。