2019-05-02 調伏 天狐通信 霊狐のいわく 「よこしまな理由で人を退けようとする。 これは調伏ではない。 怒りのあまり、力を見せんとするもの。 これは調伏ではない。そのようなものになんの力があろう。 明王は恒にとこしなえに怒っている。その怒りは穢れなき美しき怒りだ。 大慈悲あるが故の怒りだ。如来の怒りだ。 その怒りを頂くのが調伏だ。 つまらぬおのれの怒りではない。 おのれではなく明王の怒りを先としなくては調伏とは言えぬ。 故にまず明王の火でおのれが瞋りから焼くが良い。 おのが怒りを焼いて 焼き切り、なお残るものこそ明王の怒りだ。」