金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

デトックスでしょうか?


先日、護身法を受けた方からこんなメールが来ました。

『こんばんは、○○です。

不思議なことが二つありましたので、ご報告いたします。

昨日、急に右膝が痛くなり、曲げるのも大変になりました。
また、腰の方も苦しくなりました。朝から次第に痛苦が増してきました。

そこで私は67年程前に全く同様の症状に見舞われた事を思い出し、暗澹たる気持ちになりました。
その時、化膿性椎間板炎という病気にかかりました。
身体のかなり深い場所までばい菌が侵入し、腰骨背骨を壊す病気です。
療にも時間がかかり、運が良くても入院3週間以上はかかるといわれました。
実際同じ病気で入院している人は半年とかの方が結構いました。おかげさまで本当に3週間ほどで退院になりましたが、知り合いの看護師さんは早くの退院にびっくりしてたほどでした。(ここにもご加護を感じますが)

こんな経験をしているものですから、今回とてもショックを受けました。全く同じ症状でしたから、また長期入院か、と絶望してしまいました。
心身共に困憊して帰宅し、夜の勤行に入りましたが、その時、「そうだ、自分は信仰しているのだから、あれこれ怖がっても仕方ない、これも何かのお告げお諭しかもしれないし、全てお任せしよう」と思いました。

私が鈍感でわからなくても、神仏は私に余計なことは除き、足らないところは補ってくださるだろうからと思いました。そうしましたら、お任せしたのが良かったのでしょうか、翌日嘘のように痛みが雲散霧消しました。驚きました。仕事も普通にこなせました。

私としましては、やはり信仰したら、良い時も悪い時もあたふたしないで、平常心で信心に励むべきだ、と思いました。帰宅し感謝御礼の勤行に勤しみました。私にとってはとても不思議なことでした。これが不思議なことの一つ目です。
 
 もうひとつは、昨夜のお任せを決心した勤行の時のことなのですが、勤行に入ろうと自室に入りましたら、なんと畳の上にゴミムシが二匹いました!
私の部屋は二階の真ん中にあり、網戸のある窓もありません。
侵入経路が不明です。一階で網戸のある部屋ならまだわかりますが…。とりあえず二匹を捕まえて外に放ちました。(私も先生同様、家に入ってきたムシは極力殺生せずに捕まえて外に放ちます。合掌。)

で、勤行も終わり一息ついていると、なんとまた一匹!結局三匹のゴミムシを外に出しました。
10年この家に暮らしていてはじめての経験でした。
今日はゴミムシは発生していません。なんとも不思議でした。

つまらない話ですが、ご報告までに。  合掌。 

私に言わせればこれは先の摩利支天のご祈願で急性の病にかかったお子さんと同様で、しばしば密教修法はそうしたデトックスを伴います。
やはり何かの業の急速に消えていく姿というように思われてなりません
この方の腰痛もおそらく同じでしょう。デトックスは急に現れ急足に終息します。いつまでも長々続くのはそうではなく単純に障礙です。

勿論、果たして本当にそうか否かは誰にもわかりません。
私がそう感じることを話しているだけです。
ほかになにもありません。
単なる意味つけといえばそうでしょうが…もとより宗教とは多分に本人の捉え方一つの世界。
霊験などはその最たるもの。

しかしながら例え宗教を信仰していない人でなくても我々は身の上に起こることの一つ一つの意味を問う、そうして生きていく生き物なのです。
そしてそうした創造と意味つけの世界に生きています。