金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

修行とパワハラ


昔はいざ知らず、現代の仏道修行において打つ、蹴るなどの暴行などはあってはならないと思います。

しかし、正座や水行もパワハラになるといけないから強要しないということを考えている本山もあると聞きビックリ。
嫌がるなら何でもヤメということじゃもはや修行ではない。

うちでも40過ぎたらお湯を浴びてから水浴びてくださいとか、心臓悪い人は湯あみでいいとか言います。礼拝も膝が悪い人や50歳過ぎていたら座礼でもいいといってはいますが・・・それはこちらの配慮でやめていただいているだけです。
拙寺の修行院は私的な修行院です。

相手が修行指導してほしいというから許可するという態度で一貫してます。
頼むからどうぞ修行してくださいなんていいません。
修行の世界にあれこれ都合で注文つけるお客様など毛頭存在しないというのは私の考えです。

別に職業上うちに来ないとお寺を抱えているのでとまずいとかも生活がかかってるもないのだから、やなら止め!でおしまい。
来ないでも勝手なんだからパワハラでもなんでもない。
きつく言われたらいやな人も来ないでください。
相手が驚かないようにもみ手して「すみませんが・・・そこは」などとニコニコ顔の指導する気など毛頭ない。

むかし私の通っていた武術道場に入門したいという人が来た。
他所の空手やめてきた。
理由は.そこの道場では本当に打つ、蹴るだからだそうです。
それで私たちの紫色に晴れて色が変わっている腕を見て何も言わずに帰りました。あの人は武術って何だと思っていたのかしら…と仲間内で首を傾げたものです。

ですから、ましてやこの人、そんなこと言ったらどう思うかな?など心配してたら修行なんか成り立ちません。
たとえば、昔、この境内ではタバコ禁止と言ったら「エ~!それって厳しすぎません?」といった女性の修行希望者もいたけど「自宅で吸うのは自由。でもここで吸うことが我慢できないくらいならもう来るな」という姿勢で通します。
案の定来なくなりました。
来ないでよろしい。そこにいささかも懸念なし。
そんな考えの一体どこに修行があるんでしょう。

お坊さんの格好してあそびたいだけですか?