東先生は宗教における呪術などによる心理効果に非常に注目されている稀有なる臨床心理学者です。
「憑霊現象」に対する心理療法も取り上げられ、ゲストコメンテーターとして御呼ばれし、拙いコメントをさせていただきました。汗顔の至りです。
ポジティブ循環理論は私的に言えば宗教で心の改善が図られ問題が消失することと同じ原理で、それは東先生もそう意図されているのは明白です。
思うにｐ循環で心に多幸感が生まれれば心的症状には有効に作用するのでしょう。
例えばクライエントが「私は○○を許します」という言葉を同意を得て毎日、日課に唱えることの実例が挙げられましたが。、そうすることによって心の曇りとなっている恨みは実際少なくなって行く。結果心が解放されて心的症状が改善される。
上座部仏教の祈りに「私の嫌いな人も幸せでありますように」とありますが同じものを感じます。
何故それが効果的なのか？思うに自分がアファメーションしているからです。他でもない自分で「 許す」と宣言しているのですから、その上怨むことは自己撞着・矛盾になる。人間はそういう矛盾を嫌う。ひとつひとつ理解しながら前進していく動物だからです。ここの着目は実に素晴らしいと思いました。
