金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

九頭龍明神と九頭龍権現

 

箱根の九頭龍様と戸隠の九頭龍様は同じ方?というお尋ねがありました。

歴史的には明らかに別。それはわかりきったこと。

箱根の九頭龍明神は暴れ者だったけれども万巻上人が調伏して善龍になったというし、戸隠の九頭龍権現は役行者や学問行者が出会った戸隠山の護法龍神だったという。

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でも九頭龍というのは八大竜王のメンバーでは和修吉竜王ということになる。

それについて「きわめて働きが強いことを九つの頭があるという表現でしているので本当に頭が九つあるわけではない。八岐大蛇もそういう力の強い毒竜の表現だ。」と霊狐さんは言う。

「でも頭が九つ見えるという霊能力者もいるみたいですが・・・」

「姿は全て形代といったではないか。九つ見えるもよし、一つでもよい。いずれも真実であって真実ではない。」

戸隠の九頭龍権現さんは元を言えば白山系の龍神様です。戸隠開山の学問行者は白山開山の泰澄上人の弟子だったという説があるけど・・・箱根の九頭龍明神さんはまた違う感じ。

まあ、どちらにしても働きの強い龍神さんでしょう。

バリバリに元気な感じは箱根ですが戸隠の龍神さまはずっと静かで落ち着いた感じですね。

 当院は戸隠系です。

大昔の話、私の弟子で霊能者の人が「箱根の龍神さんてなんか大木の木目みたいのがついてるのが見えます…」と言っていたけど、最初は悪竜だったので杉の大木に鎖でつないで湖底に沈めたという。その大木は今でも湖の底にあってそこにお祀りでは赤飯沈めたりするそうです。

その人はたぶんそういうのに反応したんでしょうね。

面白いですね。

ひょっとすると万巻上人の行った毒竜調伏はその杉の木自体を龍神の依り代にして鎖で巻いて沈めたのかもしれません。