私は青面金剛、摩訶伽羅大黒天、三宝荒神は実は同じ神様だと思っています。
つまりシヴァ神、仏法で言うなら大自在天。
一切鬼神の主。
摩訶伽羅は既にシヴァ神の化身ということになっている。
普通には大黒天。あの太っちょニコニコ顔はクベーラ神のものでどちらかといえば毘沙門天に近い。岩本裕博士はパーンチカ夜叉(鬼子母神の檀那)だという。
密教では三面六臂の怒れる恐ろしい夜叉神。大暗夜叉の異名もある。
ゾウのなまがわを背にはりたて、刀をつかみ、ヤギと人頭とをとる。
もともとは淵源的に言えば手にしているヤギと人頭はもともとはシヴァ自身とその乗り物の聖なる牛「ナンディン」ですね。
なんで自分を吊る下げているの?これは実はヒンドゥーのシヴァでおsれを超える意味があるらしい。ヒンドゥーでは奥さんのマハーカーリーは有名。
密教では黒闇天女として知られています。
でも檀那さんは余り姿はない。マハーカーラは一種の死神なんですね。
だからその姿を見るときは最後だとか。
マハーカーラは偉大なる時の意味でもある。大いなる時間こそが死神というのはいい得て妙。
密教では閻魔様と同じく疫病の神七母天を眷属としますが実は大黒天は冥界の神、閻魔様でもあるのでしょう。
日本では大国主命と習合したのでとってもポピュラーですけど超怖い神様なんですね。
弁才天、摩利支天と並んで三大軍神でもある。そんなところにもこの神様の怖い面が見えます。
三宝荒神も似た姿ですが祭文に「天に於いては八大の摩醯首羅」といい、この八大は何だかわからないですが摩醯首羅はマヘーイシュバラで大自在天のことであります。
青面金剛は乳海撹拌の神話でヴァースキ竜王の吐いた毒が蔓延しないよう飲み干したという。それで毒のせいで顔が青い。
この話は仏教では青頸観音の話として知られるけど、私は青面金剛も同じだと思います。ここは私独自の見解。
昔、チベットの坊さんが日本に来て青面金剛を見て「摩訶伽羅だ。」と言い放った。「これはそうではなくて。。。」と言っても聞かなかった。
このお坊さんは正しいと思います。
さらに不思議なのはこれらの三神は陰陽道的に見たら皆水局の神です。
つまり甲子の大黒天、竈の神は辰巳三宝荒神、庚申の青面金剛で、子、辰、申がそろって水局三合を形成する。
ではなぜシヴァ神として正面から信仰を言わずこれら三神にその性格を託したのでしょう。
思うに摩醯首羅は他化自在天と混同されていたからでしょう。
いわゆる第六天魔王(パーピヤス・マーラー)ですね。
魔王を祀ることははばからられるからこうした形になったのかも。
そこはわかりません。大六天神社というのもあるけど、天神七代のオモタルノミコトに充てることが多いようです。
オモタルノミコトは面足天狐で天狗さんとしても知られているようです。