私は仏教者として何が大事かといえば七仏通戒偈をよりどころとしています。
諸々の悪を行うなかれ
諸々の善を行い奉るべし
自らそのこころを浄める
これが諸仏の教えである
というこれですね。
ほかには何にもない。
ほかはすべて枝葉末節です。
色々細かいこと言われてもそういうの何もできません!ハッキリ言ってそう。
真の仏法とは何か?皆いろんなこと言うね。
それはお釈迦様の最期に説いた法華一乗のみです。
違います、白法隠没ののちも残る念仏です。
いいや、釈迦正伝の仏法は禅です。
いやいや上座部仏こそが本物の仏教です。
法華経より涅槃経が後だぞ!
いやいやチベット仏教こそ究極の教え。
色々に言うが・・・私の本音で言うと・・・そんなことたぁどうでもよい。
どれも本当には大事じゃない。
少なくとも目的ではない。
方法論の問題でしかない。
そういうのは総論じゃない、各論レベルの話
諸悪莫作とが一切衆生の悩乱せしむなかれということ。
諸善奉行は一切衆生を利益せんとすること。
ほかに善も悪もない。相手がいるからあるんですね。善悪は。
だから不飲酒戒があってこれ破っても別に悪というほど悪じゃないね。
それだけならね。
でもそれを僧団に持ち込んで皆でのんだくれ、修行がダメになるとかならこれはもう悪だね。教団追放。
何事も他者があってこその善悪。
不殺生戒や不偸盗戒。これは相手があるから行うならそのままストレートに悪です。
不淫だの飲酒だのは自分だけとか自分と相手だけだから当事者が問題なく二次的に迷惑がかからなきゃどうでもいいようなもんですな。
でもたとえば不倫はいいかといえばそうはいかない。人を裏切り心を傷つけるから悪です。
重罪の四波羅夷罪は皆相手がある罪。
自浄其意だって同じことです。
きよらかな心とは何か?
伝教大師様が言うように「おのれを忘れ他を利する」 これ以外に浄いこころなんか無い
だから難行苦行に打ち込もうが、戒律何百を正確に守ろうが。一切経を暗記しようが
衆生を益する慈悲のこころのない人は私は仏教者だと思わないなあ。