本当はね…わかるときは電話口の第一声で大体わかる。
この人の御用は何だか知らないけど無理だなあ、駄目だわ・・・というのはもうわかるんです。確実にダメな場合は。
もちろんなんでもそれでわかるということではありません。
ただ初めから結果がわかってしまうケースはある。
分るというのは不正確か。
いいかえれば感じることができますというべきか。
霊感?いいえ、たぶんそうじゃない。おそらく一種の職業人としてのカンです。
豆腐屋にもある。指物師にもある。医者にもあるでしょ、長年やってりゃ。
それです。
だから霊感で見て欲しいという。凡夫ですからね、そんなの私はないよといっている。
霊感というほどのものはなんにもないけどもうすでに本当はわかっている。ダメだと。
だからなんだかんだ言ってそういう方のお出ではお断りしようとするけどそういう人に限って食い下がる。
でもねえ、ストレートにまさか「もうわかっています。あなたは無理。」じゃ納得しないでしょ。人間って納得が大事なんだと思うから。
霊感で見てくれというけどそういえば怒るんだね。希望していない答えだから。
でも本当はそうなんだ。
わたしゃ別に人様のご機嫌うかがいの仕事してるわけじゃない。
でも先様にも無駄なお金は使っていただきたくない。
私も無駄な遠周りは嫌です。
だから断るんだけどね・・・。
一門の古参の弟子にも言っています。
もうお前は声でわかるだろ?
駄目なもんとわかるならばもう手短に断れと。
どうせ引き受けてもダメですから。
ひどい?
イエイエ、良心のなせるところでしょう。