世界の経済界のトップが出席するダボス会議で「資本主義は死んだ」という声が出たとか・・・
株主本位の資本主義がどこまでも貪欲に奪い続け、結果貧富の拡大・環境の破壊が起きているという話。
アメリカ上位五社全体で日本2200社の上場企業すべてを年内にも追いぬく経済力を示しているのだという。
それもすべて米国上位五社はグーグル・アマゾン・アップル社などIT関連ですね。
それらは多くの国などかるく追い抜く力を持っている。
実際、経済的には世界を征服している。
その一握りの株主たちに世界中が奉仕しているのが今の地球という惑星。
血統による身分差は世界から無くなりつつあるが、経済による身分差はそれをもはや、はるかに凌駕している。
かっての旧社会における血統による身分や社会的地位・王や領主には受け継がれるべきある種の倫理があった。王や君主として国民の生活を第一に考える義務。ゆるやかであいまいではあるがこれは絶対の不分律だった。
もし、それがない王や領主は歴史の中でその血統は途絶え、あるいは挿げ替えられてきた。
しかし現代の経済による身分にはその倫理は存在しない。
王や領主のいない新しい社会ではどんな大金持ちでもどれだけ土地を所有していようと彼らも我々も等しい存在でそんな事を考える義務はなにひとつないからだ。
でも・・・だからといって社会主義や共産主義がいいとは全く思わない。
そういう制度は結局人民のためという美名のもと、為政者へのあらゆるものの帰属を成し遂げただけですから。
ルーマニアは独裁者チャウシェスク夫妻を葬ったあと、永遠に憲法で共産主義を禁じた。
彼はまずしい国民に肉を食べないよう禁じて代わりに飼い犬に毎日山ほど肉を食べさせた。
そして、実際最後の社会主義大国。中国は実質は社会主義ならぬ国家資本主義である。
これもまた総ては株主ならぬ共産党幹部のための国家と言ってもいいでしょう。
問題が消費は善であり、誰もが夢見るのが巨大な消費の出来る人間(金満家)という迷妄を打ち砕かないといけないということだと思います。
消費しないでも満足に暮らす道を模索しないと地球は滅び。人類も滅ぶ。
消費は地球から奪う一方の考えです。難しい経済学は知らなくてもこれではもつわけない。
地球に施す、自然に施すということで、それがとりもなおさず人間が豊かになる新たな経済システムを模索しない限りこのことは解決しないと思います。
環境奉仕の経済システム。
これからサーヴィスすべき顧客は株主でも党幹部でもなく地球の自然でないといけないと思いますね。
これからの国家はそういう自然回復事業にこそお金を投入すべきです。
愚かなサルが地球を食い尽くす前に。