ああ、竜がいるなあというお四国と並ぶ場所は「熊野」ですね。
熊野は矢張り竜がいる。
四国のように山や海にいる野生の龍というよりは早くから拝まれた竜が定着している。
垂迹の神として伊弉諾や伊弉冉、素戔嗚というが、那智の飛竜権現や本宮が日本第一大竜権現というところから考えると本質が竜神なのだろうか。
私は伊弉諾や伊弉冉、素戔嗚などは記紀から後からあてた神様で熊野権現は熊野権現でしかないと思っています。
熊野権現は神道集によると天竺から飛来したという。
とても古い時代に日本ナイズされた感じではあるがやはり南方渡来の龍の気配がする。
そこは四国とは違う感じですね。
信仰された竜です。
ひとついうなら青岸渡寺の如意輪観音は龍たちにとても好かれている。
大体近所にいますね。
でも熊野の龍は熊野信仰の守り神ですから拝んでどうこうじゃないね。
拝むなら熊野権現でしょうって感じ。
昔、補陀落渡海と言って補陀落浄土を目指して船出したのも熊野ですが・・・
何故そんなことになったのか?
ただの宗教的自殺行為なのか。
私はそう思っていません。向こうから流れ着いた人が来たんでしょう。
その人たちの話を聞いて海の向こうにはやはり南海補陀落浄土があるんだとおもったんでしょうね。
現に琉球に流れてって熊野信仰を定着させた人たちがいた。
熊野の龍もそういうむこうから来た人たちがつれてきたんでしょうね。