江戸時代以前の呪詛返しは被疑者不特定でやる。
現代の呪詛返しはたいがい誰が呪ってるから始まる。
霊能者なんかの多くがするのは犯人捜し。
そんなことしなくても呪詛はかえせるのにね。
それで探し出してリベンジする方法しか頭にない。
そういうのシロウトだね。
それは呪詛返しじゃない。ただの呪詛です。
そんな基礎的なところ混同してるのは三流の術者だ。
呪詛に呪詛で対抗する。おさまらない。
しかもその相手を大体まちがってたりする。
それ以前に呪詛がないのに相談者がいうがままに誰かと決めてしまう。
相談者が知ってる人を選んで。
酷い話だ。
私が以前ある人の受けてる「蜂式」打ち返したのも被疑者不特定。でも防げる。
そういうものだ。昔の術は。
ミサイルがどこから来ても迎撃できればすむ話。
まして霊に敏感な人だったらコンピュータウイルス撒いたのだれみたいな話で相手なんか特定できっこない。
江戸時代はどこのだれがやったなんていわない。
横町のおかみだのどこそこの旦那だなどと仮に特定して言えばいらぬ騒動になる。
昔の術者が聞いたらいまの術者はなんて馬鹿なんだろう!というだろうね。
私もそう思う。
でも呪詛返しよりみなさん興味があるのは一体だれがやってるかなんですね。
そんなのどうでもいいやんか。
例えば盗難除け。
三峰のお犬様は盗んだ人を追っかけてって取り返すという。
こっちは誰だか知らないけどお犬様任せ。
要は金品が帰ってくればそれでいい。
モノだけそっと咥えてこようが、犯人を八つ裂きにして取り返そうがそこはお犬様任せ。
(その場合、相手が無事でも、八つ裂きになってもわたしの知ったことじゃない
それは神々に対する越権だと思う。私はそういう人間です そういう冷徹さはむしろ大事にしてます。)
術はそういうもの・何が目的なのかは正確にしないとダメです。
呪詛返ししてくれと言いながら実は呪詛を頼んでくる。
だから誰が呪っていると特定人物を口にした時点で相談は止めです。
検証できないですから。
呪ってやると言われてるなら別ですがね。