松江堂さんで疫病予防のために漢方薬を買った方。
この人、霊感が強くて何か霊の作用で苦しむことが多かったというお話だそうですが、ご本人はこのお薬で改善を見たという。
もちろん松江先生のほうからは、漢方では悪霊退散の薬などというのはあるはずもないし、そのつもりで処方できるはずもない。まあ、良い意味の副作用だろう。
近代中国医学は共産主義の唯物論で固められてきたからそういうものは否定しています。
だけど中医的に憑霊のような症状を探せばないでもない。
何か得体のしれないものが襲ってくる、不安神経症の症状は主に肝気鬱結という状態で多い。もっとおかしい状態、誰もいないのにあたかもいるが独り言を言ったり大声で怒鳴ったりするような場合は心熱と言って心臓に熱がある。
以前に喉にものが詰まって苦しい。医者に行っても何ともないという人が霊障だと思って訪ねてきた。こういう場合は概ね半夏厚朴湯というものがよく効く。
専門的にはそれは何も物理的にものが詰まっているのではなく気の滞りである。
中医では「梅核気」といって古来、梅の種がのどに詰まったような感じだと表現する。
これらは概ね憑霊や霊の障りではなく内臓の不調だが面白いのは私が見る限りは実際の憑霊であっても有効だ。
ただし、その場合は原因はその人自身の心身の不調にある
私的にはこういうことを内臓の機能が健全化すれば霊的なものの影響も受けにくいということだろうと解釈している。
この話聞いても霊に効く薬くださいとは言わないようにお願いしたい。(笑)