生まれた土地の守護神を産土様と呼ぶ。
わが師は愛媛県天神町という町で生まれ、天満宮の加護を受けて祈祷の道に入った。
不動行者としていきたいと願ったが、結局天満宮と聖天は同体に信仰された神祇と聞いて認識を改めて聖天行者の道を歩んだ。
そういう意味では天満宮とともにあった一生だった。
私も生まれてすぐ移転してものごころついて育った場所の鎮守は諏訪神社。住所は熊の(野)森と言って熊野権現の社があった。
※拙寺の熊野権現 左から速玉・大宮・那智の三所権現 です。
子どもの頃は気にもしなかったが諏訪明神も熊野権現もその後の私の修行の過程で重要な役を果たしてくださった神である。
そう考えると生まれ育った土地の神はつくづく重要だなと思う。
その方の加護をしらずしらず受けている。
あなたの生まれ育った土地の神様は誰ですか？
人の先天的なものは先祖や前世によるものが大きいが、後天的にどこまで人生を切り開くかは産土神の信仰にかかっていると言ってもいいと思う。
よく氏神様の信仰を言うが、氏神のはっきりしている人はそんなにいない。
生まれたところ、育ったところの神を大事にしたい。
