いろいろな真言の表記を梵文学を学んだ万願寺教会の井口梵森師にたずねました。
師はインドで実地にヒンドゥー・タントリックを本格的に学んだあと、拙寺で密教修行した人です。
この際、お札の内符を改めるためお願いしたのですが、推測の範囲とはいえ驚きの結果でした。
④、⑤は共に飯綱明神呪です。
④は「オーム。チラチラ―ヤ。スヴァーハー」で、チラ(cira)は久遠の意味です。チラチラであれば「久遠のなかにも久遠なる御方」となります。
チラチラーヤは「久遠のなかにも久遠なる御方の為に」という意味となります。
※ 総じて、語尾に「~ヤ」という音がつけば「~の為に」という意味となります。
⑤は「オーム。チッラチッラ―ヤ。スヴァーハー」と読みます。
今回、調べてみて驚いた事に原音チッラ(cilla)は猛禽類の動物(一説にベンガル鳶)を意味するとされます。
従って「チッラチッラ―ヤ」と見れば「猛禽類の中の猛禽類に為に」、意訳すれば「猛禽類の王の為に」となります(!)。
従って「チッラチッラ―ヤ」と見れば「猛禽類の中の猛禽類に為に」、意訳すれば「猛禽類の王の為に」となります(!)。
以上は解釈に誤りの可能性もあり、更に研究が必要と思います。
宜しくお願い申し上げます。
もしかしたらチッラ(cilla)は、「シロガシラトビ」の可能性があります。別名「ブラフミニー・カイト」というそうです。
brahminy kite
ウィキペディアでは、この鳥は、インドでガルーダと重ね合わされているという記述があります。
ご参考まで失礼します。
三拝
井口
このシロガシラトビというのは昔、家におりました。私の小学生のころですが飼っていたのを祖母が油断して逃がしてしまい、残念でした。一度帰ってきてまたどっかへ飛び去りました。