もうかるほどに人はお金に穢くなる。
よくそんな言葉を聞きますが、金光明最勝王経では吉祥天が財を与えてくださるけれども「一人おのがためにすべからず」と注意がなされています。
どんどんがめつくなるのではなく必要に応じて世の中の善事に富を分かち、それを喜ぶことが大事なのです。
なぜそこが大事か。
それが本当のホンマモンの「お金の神様のお祭り」だからです。
これは吉祥天でなくても聖天様でも大黒様でもおんなじことです。
そんな私はお金持ちじゃないからそんなことできないという人はお金持ちになっても絶対しないものです。
施しはないならないなり、あるならあるなりです。
別にきれいごとを言うつもりは毛頭ない。誰だってお金は大好きです。
私だって大好きです。
でもお金にしがみついたらお金は止まってしまう。死んでしまう。
お金は生き物です。
分に応じてお金を良きことに施すのはちょうど自然界の池が目には見えないけど少しずつ水が流れ出ていて、また新しい水が流れてくる。湧いてくるのと同じです。
常に水は動いている、だからそこに住んでいる魚やエビも健やかに生きていられる。
独占しようと堰き止めちゃだめです。
止まった水は死んだ水です。