今朝。メールで門下の寺院と葬式の話をしていました。
うちは本来祈願メインの宗派。そこはほかの宗派に対して特徴的です。
門下の弟子でお葬式を普段にしているのはここだけで、後は祈祷しかしていません。
当たりまえのことですが人生はいつか終わる。
最期まで生きて終わってみればよく悪くも人生は人生。
シロウトが絵をかくようなものでうまく書く人もいれば、何だか説明されないとわからないものもある。
いろいろな人生がある。
でもまあ、どれもその人の絵なのだと思います。
その意味では大差ない。
皆個人個人には大事な人生だ。
人の人生を参考にして人生を考えることはできます。
でも本当はみな違う条件のもと生きているから厳密には比較はできない。
佛教で生き方の指針はあります。
しかしそれも生きているうちの指針です。終わった人生は人生。
人の人生に優劣を言わないことが人を等しく愛せることなのかもしれない。
たとえ優勝などなくとも人生は皆それなりに敢闘賞です。
花は紅。柳は緑。
葬儀に携わる僧侶には等しく人を送る心が必要なのではないかなと思います。