25日は端午節。(農暦の5月5日)。蒸し暑く細菌性の病が多くなる時期です。古来は細菌性やウイルス性の病は熱毒によるものと考えていました。
逆に言えば端午節に作った毒は強烈です。甕の中に毒虫を入れて戦わせ、最後に勝った虫の毒が「蟲毒(こどく)」で猛毒です。
人を殺すときに使いました。
さて、この時期あたりからお腹を壊す人が多くなります。中医学の下痢の治しかたは止めることに重点を置きません。
消化管の中の水の流れを改善していきます。下痢は消化管の中に水が溜まった状態から起こるので、消化管に水を吸収させます。
それで便は水が抜けて固まります。抜けた水は尿で排泄されます。夏の下痢は水のような大便のほかに尿は出ないのが特徴です。
水の流れがおかしくなっているのですね。また口の中で粘々する。身体が重だるいのも水たまりのせいです。
宋代の和剤局方の「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」を使います。中国では夏に使う人気のある漢方薬です。
消化器に自身がなく、電車の冷気ですぐに下してしまう人は携帯しておくといいですよ。僕も水抜きに毎日1回飲んでいます。
以上は水様性、水下痢ですが、人によると臭くて汚い便の下痢があります。これは細菌性ですね。葛根黄芩黄連湯を使います。
黄芩黄連は熱毒に良く効きます。