熱中症を中医学では中暑と言います。中は真ん中という意味ではなく「あたる」という意味になります、暑さに当たるのですね。
軽症ではクラクラして発熱、頭痛、汗がでて重症だと高熱で意識がなくなり生命が危険な状態になります。
中医学では中暑を陽暑と陰暑の2つに分けます。
陽暑は長時間の炎天下で湿度が高い環境化での労働や運動でなりやすいですね。工事現場や宅急便、マラソン大会など。
軽症では身体が熱くなり目眩、頭痛、汗が止まらないなどがでます。日陰で冷たいタオルで脇や項を冷やし、1リットルの水に塩を少量溶かして水分の補給をします。漢方薬では白虎湯を使います。西瓜は天然の白虎湯と呼ばれていますが、塩を少しかけてミネラルの補給ができるようにするといいですね。
陰暑は現代人に多い中暑です。外は暑くて汗の腺は開き汗が流れますが、一旦建物や乗り物の中に入ると冷えて汗の腺は閉じて汗は止まります。この温度の急激な変化により汗腺の開閉が間に合わなくなり熱が発散できず身体に籠もってしまいます。「因暑而受寒也」。
身体は熱いが汗は出ず、疲労、頭痛、吐き気などの症状がでてきます。藿香正気散を用います。
西瓜の皮の使い方について書きました。是非、皮も使ってください。