金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

玄狐あらわれて「十種の神宝」を語る。

明け方、玄狐なるキツネさんの現れて言うようには

「いにしへのふるきことおしえとらす。

とくさのかんだからというものあり。

たから(宝)はからた(体)とついなるものなるぞ。

たからは霊を先とし

からだは物をさきとするのちがい

もとをとわばおなじことばなり。

いまこのとくさのかんだからはひとのみにそなわる十の奥なるこころのはたらきなり。

「いくたま」は行くたまなり。生きて行かんとするこころをいう。

「たるたま」はまんぞくのこころ。こころさだまりしずまりたるをいう。

「みちかえしのたま」はいつまでもまんぞくにとどまらぬこころ。やがてうごきたきこころなり。

「まかるかえしのたま」はほとけのみちにいう輪廻のことぞ。

「おきつかがみ」はそとよりおのれを見ようとする心

対するに「へつかがみ」はみずからの側よりおのれや他を見る心なり。

「とくさのつるぎ」とは諸々の難儀にうちかたんとする勇猛の心。

「遠呂智のヒレ」は獣の心

「蜂のヒレ」は虫の心

「くさぐさのもののひれ」は多くの人の心、この一身に宿れるを言う。

比霊は「ならぶ心」の意味なれば、人はその一身にけもののこころ

むしのこころ、たのあらゆるひとのこころも宿すものなり。

 

とくさのかんだから・いずれのこころか無用ならん。

みな、身の内にあって働く。これらのタマつねにはたらきてあるを

ふるべゆらゆらというなり。

みなみのうちにあるものぞ。そとにあらず。」

と言ってあがられました。

早朝ですが忘れないうち書き記して早いからまた寝ます。

おやすみなさい。

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