カウンセリングではクライアントへの「愛と共感」が大事だと一番最初に習います。
同じようなものでしょうが「これは是非かなえてあげたいという共感は必要ですか?」という質問がお弟子さんからありました。
答えはノーです。
それは人間としての相談の場においては愛と共感は大事!
勿論そうなります。
しかし、それは祈願の場では必ずしもそのまま通用しません。
人間としての私の知りえないことも沢山あるに違いない。
だから祈願の場では、私はいわゆる愛と共感などは持ち込みません。
なぜならそれは私の愛と共感だからです。
本尊のものではない。
そして行者が共感すべきは本尊であり施主ではない。
何故なら本尊は自他を離れた目を持っているからです。
いいかえれば施主に共感してそこに分け隔てができることを神仏は許しません。
本尊がどう受け取るか。それが全てです。
私の共感などは関係ない。