呪術家の講員さまから「お犬様」の図版をいただきました。
お犬様が満載!すごい。
かくもお犬様がいっぱいの図版はほかに見たことがない。貴重です。
最近九州の山岳部ではニホンシカがふえすぎてカモシカが圧迫され絶滅しかかっていると言います。
昔はその数を調整していたのはニホンオオカミ、北海道ではエゾオオカミだった。
つまりお犬様です。
丹沢あたりでもシカが増えすぎて食べ物が不足して逆に一挙に死滅するかもしれないと聞いたことがあります。
お犬様は生態系に無くてはならない存在だったのに明治になって新式猟銃による西洋の狼狩りの悪習蛮行が横行して終にオオカミは姿を消した。
駆除ではなく殺生を楽しむ最悪の娯楽。.
お犬様は神の使いから只の害獣に転落した。
昔の人はタカや鷲、オオカミのような日本の自然において食物連鎖の頂点に立つ存在を本能的に畏敬してきたんでしょうね。
これだけお犬様の神社仏閣があったんですから。
良いと思うととことん模倣してやめない、古きを改めることに庵の躊躇もない日本人の愚かさがお犬様を消してしまった。
今、爆発的に増えているシカに作物がやられて悲鳴を上げるのは我々日本人がうくるべきその罰だと言ってもいい。
つくづく残念です。
以前オーストラリアのスッポンモドキと言う珍しいカメがペットではやった。そうしたら業者が佃煮にするのかと言うくらいとってきて激減してしまった。
本当に馬鹿だなあと思う。そういうところは我々日本人の民族としての一大欠点だと思う。
私は狐系なのでお犬様は別段ふかく信仰していないが、三峰山など行くと、ああ。お犬様だなという雰囲気をぞくぞく感じる。
あそこは私の感覚では人霊はひとつも感じなかった。徹頭徹尾、全部お犬様でした。