拙寺は山というか丘の上にあって周囲は畑が多い。
周囲にキジ・コジュケイ・フクロウやウサギやリスもおり自然は豊かな環境です。
それだけに困った珍客も来る。
以前は一夏に20匹以上のムカデが来ました。
梅雨時になると住処が水浸しになるのか家に上がってくる。
どういう訳か私の部屋に多い。
日ごろ金光明最勝王経と毘沙門天王を信仰しているせいか、私は幸いさされるというほどさされたことはほとんどありません。
それでも、わずか3㎝くらいの小さなものに一度刺されたが結構痛い。
父や住み込みの弟子などは12センチ以上もある大きなものに刺されました。相当に痛かったと思います。弟子などはロキソニン飲んでもしびれが取れないでマヒするほどでした。
あまり出るので私は自然と本能的に目が覚めるようになりました。目が覚めるとこちらに向かってムカデが一直線に走ってきている最中だったりする。
枕元に刃物を用意していて退治したりしていたが、あまりに多いので畳に寝るのは止めてベッドに変えた。それでも天井からパタッと落ちてくる。
ムカデと言えども殺すのは殺生で本意でないが来客に被害があっても困ります。
その話をしたらK師が京都の非常に有名な毘沙門天霊場から「ムカデ除けのお札」を求めて来てくれました。
これは御利益ありました。
これをお祭りしたらムカデの来訪は激減!
開発が進んだせいもあろうがあるだろうけど一夏に一匹、二匹くらいしか来なくなった。
やれやれだ。
師匠に聞いた話では郷里の四国の愛媛ではムカデは毘沙門天の御眷属だけど、眷属は陰ながら働くもので、人前に出てくるものは邪心があるので退治していいという信仰があるそうです。