葬式をしない祈願寺の身ですからお葬儀の事情は疎い。
最近お葬式が多いので少し詳しく知る機会ができました。でもきいてみるとすごい値段です。
どちらも由緒あるお寺さんのしてくださる有り難い御葬儀ではあるが・・・
一番最近の知ってる例ではお布施は49日込みで180万円。
これに葬儀屋さんの祭壇だのホールだのなにやらで100万。都合280万円なり。
祈祷料でそれだけ取ったら間違いなく霊感商法だとか詐欺だと指弾されますね。警察が事情聴きに来るかも (笑)
個人で大般若会だの柴灯護摩したとしてもなかなかその額はない。
この間きいたお葬式はご主人は300万円、奥さんが200万円で100万円やすかったのでお戒名の文字を二文字減らしてあったらしい。
ま、そんなものらしい。
これじゃ何も安上がりに直葬だの、資格もあやふやな坊さんモドキの回向ではなく、正式なお葬式をちゃんとしたくたってチョットできんわな。
よほど、お金のある長者や名士の葬式ならいいだろうけどね。
これは相手に応じてお寺が考えるべきことだね。
誤解されては困るので言いますが、なにも私は決して安けりゃいいとはいいません。お寺も維持できないといかんでしょうしね。
これは普通で言えば仏弟子になることですからその宗派で得度したらいくらかに準じて考えたらいい。
家族が菩提寺のお弟子なんだから年々お寺の維持で檀家さんから定額でもらってもいいとは思う。
でも、こんなことしてたら離壇しかありませんで、アンタ。
だってはらえないもの。普通の人はお寺離れする以外ない。
そうしたらお寺だって滅びてしまうでしょう。
・・・この額じゃ普通の方はちょっと死ねませんよ。
こりゃ考えないといかんわ。
お葬式も商売とわりきっても三方良しが大事。
売り手(お寺)良し
買い手(喪主)良し
世間良し でしょう。売り手良しだけではやがてアキナイ廃れます。