最近、その件は口にしてもよいというので昨夜の荼吉尼天の御話を書きました。
では、荼枳尼天像を買ってきて勝手に拝んでいればそういうお狐さんが来てくれることもあるのか?
それとも開眼すれば来るのかは聞きたいところですね。
これは今朝想ったこと。
すると、それについては即座にお答えがありました。
「必要のないところに行くと思うか?
必要か否かはお前たちだけが決めるのではない。
したがって御利益があると言えば何でもかんでも祀りたがる輩がいるが、自己満足の域に過ぎないものも大勢いる。
我らからすればどこぞより勝手に天像など求めてきて やれ祟ったら怖いの。あがめれば霊験があるなどと騒ぐのは実におろかしい話だ。空騒ぎと言うべし。
あまつさえ歓心を買おうと油揚げや赤飯を山盛りにしてまがまがしい祈願をかけるなど神を何と思っているのか。
つき飛ばしてやろうかなどと思うこともある。
我らは餌付けに応ずる野のけものの類ではないわ。
古来、霊験所で分霊と言うのもかような仕組みでことが起きている。
つまり稲荷役の霊狐が行くのだ。一人とは限らぬ。たとえば稲荷役二人・眷属5人で行くのもある。
では、どうすれば真の勧請になるのかか?
それはただ、誠心の厚薄に任すと荼枳尼祭文にある通りだ。
ほかに秘訣も秘法もない。」