金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ハロウィンってなんだ? 死者と向き合う

最近定着してきているハロウィン。

キリスト教のお祭りではなく古代ケルト人の信仰。

古代ケルトの一年の終わりである10月の31日に死霊が訪ねてくるので一晩中火を焚いてこれを避けるというもの。

本々は生贄などもささげたようです。

いまアメリカなどでは玄関の照明をこの日点師ておく家はこの行事に応じるサインと言う。

そこに悪霊に扮した子供たちが「お菓子をくれないと悪さするぞ!」と訪れる。

現代では魔除けと言うことにして悪霊に仮装するが、本来はそれは死霊の扮装だという。

 

 

ディズニー映画の「リメンンバーミー」で出てくるメキシコの死者の日も日本でいうお盆と同じようなもので、表向きはキリスト教と習合していますがキリスト教の行事ではない。

アステカ時代からあるそうです。

欧州で言う同じ名前の「死者の日」は死者の煉獄における浄化を促進するというのですが、メキシコのほうはお盆のように死者が家に帰ってくるという。

名前が同じだが違うお祭りです。

 

こうやってみるとやはり我々はどこかで死者と向き合う機会を設けているんですね。

これらはキリストの正当な教義にはむしろ問題があるとされるところです。

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 にもかかわらず・・・というのは人にとってどこかで死者と向き合っておくことが宗教のテーゼより大事なことだからでしょう。

ファミリーコンステレーションの立場からも死者はやはり重要な家族。

日本でおこなわれている年期法要などは高く評価する人もいる。

年忌法要である一周忌、三回忌。七回忌などに当たる一年目 二年目 七年目の

年には人は亡くなった家族を強く意識し回想するという研究データもあるとか。