金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

何とかして!

電話でですが「お坊さんならこれ何とかして!」と言われたことが多々ある。

いずれもどこのどなた様かはおっしゃいませんでしたが。

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例えば「新興宗教にはまってる息子を取り返したいんです。どうか改心させてください!」といわれたこともある。

はあ・・・でもね、お母さん、それって宗教観が私とあなたが同じかどうかわからない。

おそらく違うでしょ。

第一、万一同じだとしても宗教観の違う息子さんを責めていい理由にならない。

「それ、弁護士に相談してみたらどうですか?」と言ったら「そう。助けてくれないんですね!もうケッコウ。」とえらく不機嫌になって電話切られた。

 

そうかと思えば「お葬式してください。お金ないから戒名とか要らないけどお経読んでほしい」というので「うちは祈願寺ですので、もしご供養をご希望ならそれはお施餓鬼の折にどうぞ」といったらこれも「お経読むだけでいいのに!なぜダメなのですか」と言うお叱り。お葬式の意義を話しても「そういうの聞きたいんじゃないんです!」という。

私のほうもそういう無茶な話は聞きたくないね。

中には親がクリスチャンなのでお経があがっていないから心配なのでお墓でお経上げろと言う方もいました。十字架の立ったお墓の前でお経上げるの?

 

はたまた知らない方からこれも電話で「あのう・・・悩んでいるんで話聞いて…」と言うので「ご相談はご予約でお願いしています。御予約なさいますか?」といったら「困っているんです…でも、そういうのじゃないんです!」という。

「じゃあどういうことですか?」と聞いたら「結婚してるんですけど・・・好きな人が二人できてしまって私悩んでいるんですぅ。この間、そのうち一人の彼からプロポーズまでされてしまったんですぅ。」だって・・・

そうですか、そりゃあ大変ですね‼ 結婚してるといいなよ。あんたは結婚詐欺か。

 

もっとすごいのはどこの誰とも言わず「人を助けるお寺さんですよね。お金かしてください。」ときたもんだ。

「うちは金融業はしていませんが」というと「30万円、明日までに無いと困るんです!」という。

「何でおいりようなのですか。どういう事情ですか?」と聞いたら「じゃあ、おたくはそれ言えばお金かしてくれるの?」と言う。あんたの常識どうなってんの?

「こういう人たち、なんとかして!」とこっちがいいたい。

 

ほとほと懲りた。電話が鳴ってもとるのもいやなくらいの時期もありました。

今このブログはおかげさまで結構皆様に読んでいただいておりますが…そもそもは客寄せやアッピール目的じゃなくて、実は「これこれこういう人はうちはご期待に沿えませんから来ないで下さい」というメッセージで始めたんです。