人生は普通につらい
人生は普通に孤独だ
人生は普通に悲しい
なんにも問題がなくなるときはついに来ない
問題がなくなることと本当の幸せは関係ない
「この世をば我が世とおもう 望月のかけたることのなきとおもえば」
と栄華を歌った藤原道長。途端に子供は死に自らも病に身を細らせた。
欠けない月はない。
それらは普通のことなのだと知ったとき、ありもしない幸せ探しの旅は終わる。
ほしいものを一つ一つ手に入れる。それはゲームのようなもので幸せではない。
この身このままでなんとか無事に人生を送れる。
衆生劫尽きて大火に焼かれるときも我がこの土は安穏にして・・・
つらいながらに嬉々として生きていける
それが幸せと言うものではあるまいか。