金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

テンションとご祈祷

聖天さまの祈願はいきなり大きな祈祷を頼む人もいれば、、小さいとご祈祷からと言う方もいます。

まあ、講員様のことなら浴油くらいは普通しますが・・・

どれを頼んでも基本頼む人の自由なのですが例外的に口挟むこともある。

 

なぜなら祈祷って言うのは基本その人の持っている福分を使うわけです。

だから病み上がりみたいな運気の時でドドンと大勝負すると言うようなのはあんまり勧めない。

時期尚早ということです。
半病人が大将で関ケ原の合戦やるようなもんだからね。

 

本人はここで勝負したいんだろうけど本人の運気使う以上、祈る側はその状態把握は必須。

 一回は勝てても持続できない。

無理な状態で計画勧めても、太平洋戦争みたいにパールハーバーで勝っても、下手すればしまいに全国土焦土と化すようなものになる。

 

それから、「この人こりゃあ本気じゃないね」と言うときも勧めない。

「本気じゃないのに金出す人いないでしょ!」と言うだろうけど、その本気と言うのは当人がまだ心に火が付いていない。「祈祷すればうまくいくんなら聖天様やっといて」みたいなのを言う。

これもつまり使うのは本人の運気だから、本人やる気なきゃ聖天様だって同じくらいしか熱くならない。アホらしいと思うんだろうね。

 

恐る恐る頼む人も大きい祈祷はしない。腰が引けてるのも先と同じ理由。

腰が引けてて戦ができるか!

頼まれても華水供。

それで効果出ない人は大きい祈祷でも結果は出ない。

普通は華水供で験が出るけど、この問題は格が違うという問題の時になって初めて浴油とかの本格的な祈祷に移動するのでいいと思う。

要するにご本人のテンションが上がっていない祈祷は結果出ないということです。

逆に「とにかく拝めばどうにかなるだろう」ってな感じでテンションしか上がっていない。段取りも準備もない祈願もできません。