一般外来から依頼される霊障の祈祷は私はやらないのですが、やるにしても一番大事なことは信徒さんの仏性を信じること。
仏性は分け隔てなく皆が良くなる道を知っている。霊も含めて。
それを信じることだと思う。
今日、大森先生が再度弔問に見えて、そのあとの茶話で色々心理療法の話になった。
その中で大森先生からはファシリテーターが出しゃばりすぎるのはゲシュタルト心理療法では嫌うというお話が出た。
ファシリテーターとはこの場合はカウンセラーやセラピストです。つまりセラピーにおいて彼らの造ったお話にクライエントがのっかって了解したと言う帰結をしてしまう。
それでは不十分。だってそこにはクライエントの嘘や無理があるからだ。
クライエント自らが解決法を持っていると考える。
そういう話は私はすぐ祈祷に引き比べて考える癖になっている。
これはお加持も一緒。
良くなる方法は信徒さん自身の中にある。仏性は知っているのだ。
それを引き出すのが「五体加持」だ。
あまりに術者が説明的に介入しない方がいいことも多い。
そうでないと単なるカタルシスのワンパターンに堕す。
それもいいがあえてそこから先に行かないと進歩はない。