人間は自分自身に感じたくない気持ちを人にぶつけることがあります。
これを投影と言います。心の影を誰かに投写しているのです。
ほとんどの心理現象は投影と言っても良いぐらいです。
フィルムや映写機はこっちにあるのです。目の前にいる人はスクリーンです。
写ってる画像はこちら側のものです。
ですからいくらスクリーンを変えてもそこに映るものは変わりません。
例えてみれば、ホラー映画のフィルムならばいつまでたっても怖いホラー映画が流れます。そしてそれを見て怖がってしまうのです。映写機を止めるかフィルムを変えるしかありません。
自分が楽になる第一歩はこのからくりに気がつくことです。この気づきがないといつまでたっても楽にはなりません。
適切に懺悔を行うと、自分自身の感情に気づくので、それを他者に投影することが自然となくなります。すると意識する意識しないに関わらず、自然に他とのコミュニケーションがよくなっていきます。
【ここから頂いたメール】
大森先生
お世話になります。
滅罪会の結願を無事迎えることができ、ありがとうございます。
以前もご報告しておりますが今回の滅罪会で多くのご功徳をいただきました。
懺悔の行で多くの「気づき」を与えていただきました。
己の過ちを自覚した事、その過ちに何となく気づきながら(心中で)触れないように見送ってきたこと(非を認めたくない自分)に気付かされました。
頑なところもある自分ですが素直に懺悔できました。
大森先生のご加持と修行者の皆様の後押しの故と思います。
準提様は不思議な仏様です。
自分の色々な思いを優しく受けとめていただいた気がします。
お陰さまでより仏道に励みたいとの気持ちが起こり、菩提心の「ぼ」の点々ぐらいにたどり着いたと思います。
また、自身や周囲への見方、感じ方が何か変わった気がします。他修行様のように他人へ優しくなった気がします。(笑)
まだまだ怒りや嫉み等良くない心が生まれますが、都度、準提様へ
ご真言を唱えお預けしたいと思います。
目に見えるところでは家庭が明るくなりました。
同居している折り合いの良くない長男が変わりました。
昨年末のお施餓鬼の頃から一緒に夕食をとるようになり、滅罪会を始めた辺りからリビングで家族と過ごす時間が格段に増えました。
団欒と言える雰囲気になりました。
先生のご供養と
滅罪会で長男を自分が無意識に責めていたことが薄らいだからでしょうか。
この気持ちを絶やさずっと励みたく存じます。今後も滅罪会を日を決めて続けます。
5月の滅罪会を心待ちにしております。
先生へ重ねて御礼申し上げます。
合掌
(追伸)
余談ですが、
実はこれまでお稲荷様が怖くて、殆どお参りしておりませんでした。社でも神棚でも独特の霊気、雰囲気があり畏れ多い感じがあり避けておりました。社の前を通る時は会釈ぐらいしておりましたが。
昨年11月に大森先生にお施餓鬼をお願いする直前、近所の氏神様の藤森神社へお参りした際、本殿に隣接のお稲荷社から「呼ばれた」気がしましたので初めて、これまでの非礼をお詫びしてお参りしました。
その後に参詣した三十三間堂の鎮守のお稲荷様へもお参りしました。(偶然、その日がお稲荷様の大祭の日で、少し不思議なことがありました)。
先生がお稲荷様へ深く帰依されていることを知り、「何かお稲荷様とご縁があるのかな?」
と思っておりました。
年末に先述の長男がアルバイトを見つけてきたのですか、大晦日から二週間、稲荷大社で夜警!でした。
仏事の事は家族には何も申しておりませんのて、自分に影響された訳てはないと思います。
きっと「偶然」ではないのかと。
長々と失礼致しました。
仏縁尊し、ありがたし。