小僧時代に聞いたお話
師匠の話では、ある家に立派な涅槃図と最勝王経の全巻があったそうです。
それは在家にあるまじきものですから寺に預けなさいと言われたが、持ち主は惜しがって秘匿してた、そうしたらほどなく出火して全焼したという。
師匠もあるりっぱな大きい大黒様を預かっていた。
これは在家にあるまじきものだからということで預かったいた。
ところがどんな欲が出たのか、長く預けていたがにわかに自宅に持って帰るという。
もともと人様のものだからダメとは言わず放っておいたが持って帰って数か月、持ち主はほどなくして亡くなったそうです。
ではどういうものが在家にあってはいけないのか。
思うにそれはもともと皆に拝ませるとか言う目的の寺で勧請したものです。
それは個人が持っていては因縁が活きないことになる。
また専門の供養も上がらない。
だからそのものの持つ本来の因縁がそれを許さないようです。
天罰ではないが不都合なことが起きる。
私も教会を持つような弟子なら立派な古仏を勧請してもいいと思うが、個人レベルには立派な古仏はおすすめしません。
かえってよくないことになるかもしれませんから。