金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

施餓鬼供養の功徳その102  善龍庵

 

施餓鬼供養をしていると、そのことを伝えていないのにもかかわらず、お子さんがご先祖のことに関心を持つ現象がしばしば起こります。

先祖と子孫の結び付きが、供養を通じて強くなるのかもしれませんね。

 

【ここから頂いたメール】

 

 

先日のお施餓鬼のあいだのことです
いつも、毎朝のお勤めで亡き家族やご先祖様にご挨拶をしているのですが、お施餓鬼の何日目かの朝、みなさんの姿が急に立体的に感じられました
これまでは、概念的に、あるいは平面の写真のような感じで、「お父さん」とか「おばあちゃん」とか認識していたのですが、
自分の瞼の裏でその姿が急に立体的になって、生きている姿のように立ち歩き、そのままずっとご先祖様までつながって一本の太い綱のようになっていると感じられました
死産だった亡き弟は、白い球のような印象から、白く光るお地蔵様のような姿に感じられました
弟は、父よりも長くあの世にいるせいか、その姿のまま父や義父母の先を導いて歩いているように思えました
ああ、お施餓鬼のおかげで、あの世のみなさんを実在の存在として感じられたのかなあとうれしい気持ちになりました


また不思議なことに、帰省していた娘が、急に「家系図を書く」と言い出して、親戚や彼女にとっての曽祖父母やさらに先祖の言い伝えなどを私や妻に尋ね、一枚の紙にまとめて満足気な顔をしていました。お施餓鬼供養をお願いしたことは娘には伝えていないのに、なんとなく「そういうもの」なのだなと思いました。


まことにありがとうございます。

 


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