こうなればいい、こうなってほしいと念願していたが、いざそうなってみると全然よくないこともある。
これは嫌だ嫌だと思っていたが、いざ失って見ると実にそれが大切であったことがはじめて判る。
人生そんなことがよくある。
そんなものだ。
当家飼い猫 ウシ
だから賢くなればなるほど人はむやみやたらに望みを持たなくなる。
いまのままで嫌だと思っていることも実は必要かもしれないから。
今叶わぬ望みは熱望しているだけの叶わぬうちが幸いかもしれないから。
そう思えばあえて不足はいうべからず、欲しがることもまあいいかとなる。
本当に何が良くて何が良くないのかその時になって初めてわかる。
今は何も分らない。
分らないままに望み、わからないままに嫌だと思う。
何も本当には分らない。
そう思えば是も非もとりあえず今のままでも大して不足はない。
まずあるがままを受け入れて今を見つめることこそ肝要だ。
否応なくそのうち状況も変わるものだ。